Hello World(1)
新規プロジェクトの作成
開発環境が整ったところで、まずは何かアプリを作ってみましょう。ここは例に漏れずHello Worldを表示してみます。Eclipseを立ち上げ新規プロジェクトを作成するところから始めます。
メニューバーのファイル→新規→その他と進みます。
Androidプロジェクトを選択し、次へをクリックします。
プロジェクト名を入力し、ターゲット名でAndroid2.2にチェックを入れます。続いてアプリケーション名、パッケージ名、Activity名、SDKのバージョンを入力します。
ユニークな名前であれば、特に細かな命名規則はなさそうですが、やはり日本語名は避けた方が無難な気がします。間違った入力をした場合は、Eclipseがこまめにエラーで返してくれるのでその点は楽です。
今回作るアプリは画面があるので、Create Activityにチェックを入れてActivity名を入力します。
プロジェクトが作られると、パッケージエクスプローラーに上のように表示されます。自動的に必要なフォルダ、ファイルも作られます。
画面の設定
次にHello Worldが表示される画面のデザインを作成します。画面のデザインを定義しているファイルはres(リソース)フォルダのlayoutフォルダ内に作ります。ファイルの形式はxmlファイルになります。標準でmain.xmlが一つ作られます。これを修正していってもいいのですが、ここでは新たにファイルを作っていきます。
main.xmlのところで右クリックし、新規→その他を選択します。
Android→Android XML Fileを選択し、次へをクリックします。
ファイル名を入力し、リソースタイプを選びます。フォルダはファイルが格納される場所ですが、これはこのままにします。次に入力するのがレイアウトのベースとなる種類になります。ここでは詳しいことは置いといてとりあえずLinerLayoutにして、完了をクリックします。
すると、Layoutフォルダの下にhelloworld.xmlが作成されますので、選択し、右のウインドウでhelloworld.xmlタブをクリックします。Graphical LayoutタブではGUIで部品を配置していくことでデザインを作っていくことが出来ますが、ここではxmlファイルを直接記述していくことでデザインしていきます。(その方があとあと変更しやすくなりますので)
ベースとなる雛形が出来ていますので、今後は必要な部分を追記・修正していく形になります。XMLファイルを新規に作成するときにLinerLayoutを選んだと思いますが、それで上のようにXMLのルートタグとしてLinerLayoutタグが作成されたわけです。
次にHello Worldというテキスト文字を表示させるために、TextViewタグを追加します。属性としてHello Worldを記述しています。
プログラムの作成
レイアウトを作成したら、それを表示させるためのプログラムを作成します。Androidアプリのプログラムファイルの拡張子は.javaになります。作成する場所はsrcフォルダ配下です。プロジェクトを作成すると、自動的に以下のようにHelloAndroidActivity.javaという雛形ファイルが作られます。
ダブルクリックして開くと、既に基本的なプログラムの構成要素は出来ているので、必要な部分を追記していきます。
プログラムを実行してまず処理されるのが画面(今後はActivityといいます)が作成されるときの動作です。それがHelloAndroidActivityクラスのonCreateメソッドです。
setContentViewでActivityを開きますがその時の引数としてR.layout.helloworldを指定します。とりあえずこれでプログラムは完成です。
プログラムの実行
あとは実行するだけです。
まずツールバーの実行ボタンを押します。
次にAndroidアプリケーションを選択し、OKボタンを押します。
エミュレーターが起動しますがこれだけでは何も起こりません。次にMENUボタンを押します。
無事成功です! Hello Worldが表示されました。これで一通り、プログラムを動かすまでの流れが理解できたと思います。次回では実機での実行をしてみたいと思います。
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