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スマートフォン狂想曲

  スマートフォンが売れているらしい。自分も買った。購入した理由はアンドロイドアプリを開発したいと思っている為、実機が必要だったからだ。本当のことを言うと画面を指でベタベタ触って操作するインターフェースはあまり好きではない。

 スマートフォン関連のセミナーも盛んだ。仙台で今月、来月だけで5回もある。一応全部参加する予定だ。一昨日も宮城県主催のセミナーだったが、200人ほど集まっていた。仙台のキャパにしてはすごい関心の高さだ。

 しかし、あえてここで疑念を呈したい。本当に市場が単純に一方的に拡大していくものなのか。そこに関わる人々が皆WinWinの関係になるのか。反動はないのか、落とし穴は無いのか。

 おそらく、この閉塞した日本の経済状況そしてIT業界において久々にブレイクスルーしたテーマであるし、商売になりそうな気配はある。昨年、一昨年と話題をさらった仮想化、クラウドだが実際に商売として何とかなったかというと非常に疑問が残る。今回に関してはアプリを作って一儲けしようと最後の望みをかけて我も我もと飛び込もうとしている感がある。まさにゴールドラッシュだ。

 そこで、論点は2つある。

 1つ目。アプリ開発の収益モデルは確立しているのかということ。iPhoneアプリで30万本以上、Andoroidアプリで20万本以上マーケット上に存在すると言われるが、その殆どは無料だ。有料であっても数百円程度だ。しかも従来のiモードアプリのような月額課金ではなくダウンロード1回限りだ。これで元が取れるのか。広告モデルでやるにしてもたかがしれているような気がする。

 例えば「窓の杜」。フリーウエア、シェアウエア合わせてダウンロード可能本数は10万本を超えている。この中で本当にビジネスとして成り立っている企業はどれだけあるのか。自分の知り合いでやっている人もいるが、小遣い稼ぎにしかならないそうだ。ほとんどは個人が暇にまかせて趣味の延長でやっているに過ぎないのではないかと思う。

 アプリも結局は個人かスモールオフィスが中心で採算度外視でやっていると思う。もちろんマクドナルドや楽天など本業の収益源があるところはマーケティングの一環としてやっていると思うのでアプリ自体で収益が無くてもいいと思うが、問題はソフト制作自体を生業としている企業が成り立つかどうかなのだ。この市場は企業体のコスト構造では非常に参入しづらいのだ。

 2つ目の論点はプロモーションの問題だ。

 「厳選アプリ100選」、「ANDROIDアプリ事典」等アンドロイドアプリを紹介する雑誌4,5冊読んで見ると、3割位はアプリがかぶっている。仮に10万アプリがマーケットにあっても紹介記事として人の目に触れるのは500本程度、0.5%に満たないのだ。

 どんないいアプリを作ったとしても知ってもらう為には媒体に広告を出すなり、手間暇をかけて告知していくしかないのだ。やはりその為にはコストがかかる。個人が作った無料アプリを費用をかけて宣伝することはあり得ない。この先無料アプリが何十万本に増えようとも埋もれてしまって存在しないも同じだし、使う側も捜しきれない。

 ビジネスチャンスを求めて企業はこぞってこの世界に参入してきているが、ハードメーカーはともかくアプリ開発業者は果たして生業として成立していくのか、このまま消耗戦を強いられ疲弊していくのか、はたまた新たなビジネスモデルを確立して継続的にアプリを提供し続けられるのか。結局は個人の開発者のお遊び、暇つぶし、技術誇示の場として収斂していくのか。

 今回の狂想曲はどんな最終章を奏でてくれるだろう。
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テーマ : iPhone
ジャンル : コンピュータ

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